不妊治療の体外受精において、医師や病院の腕が問われたり、成功・不成功をわけるのは どの局面なのか。
採卵はある意味誰でもよい?
イメージ的には、手術の大変さとか 大がかりさ、金額 等々から
①採卵
②移植
③培養
かな?と思ってました。
がしかし!実は違うようです。
卵巣刺激中のある周期に、「ちょうど採卵予定日頃にドクターの出張が入りそうだ」と言われました。
ええ~・・・それじゃ意味ない。
高いお金を払う位以上、全ての工程を指名した先生にお願いしたい。
と思っていたからです。
すると、ぶっちゃけて話してくれたスタッフの方いわく、
「採卵はある意味どの先生でもあまり変わらないと思います。
移植の日は、絶対に院長に任せた方がいいですが。
子宮内のどこに移植するかというのが着床には重要で、ドクターの腕によって結果が違ってくる所なんです。」
とのこと!
意外でした。
もちろん、採卵の際に失敗して卵巣や他の臓器を傷つけてしまったりしたら大問題ですが。
移殖は、中に置いてくるだけだしオペも短時間で済むので簡単なことなのかと思ってました・・・・。
逆でしたね。
自己注射薬の選び方や採卵時期の見極め
また、それ以前に重要なのが卵を育てる時の薬選び、採卵時期の見極め。これはドクターが決めることですね。
これによって卵がきちんと育つのか、より多く成熟卵が採れるのか、違ってきます。
病院にもよりますが、私は後半になると2日に1回とか、時には毎日のペースで病院に行き卵巣をエコーで確認しながら薬を変更したこともありました。
良い卵を育てるには、投与する量とか種類とか、オートクチュールのように細かい微調整がいるようですね。
培養士の技術
そして!!!これまた重要なのが「胚培養士」=「培養士」。
転院先の医師から、
「あなたはとても難しいケースだし、もう失敗が許される年齢ではありませんね。
腕のいい培養士を指名しておきましたからね」
と言われました。
ということは、培養士によってかなり違ってくるということですよね。
胚培養士というのは、使う精子の選別から、ふりかけ体外受精、顕微授精、その後のデリケートな培養まで関わってきます。
今まであまりラボ内のことは気にしていませんでしたが、実は医師以上に重大な作業をしているのではないかと・・・。
ベネッセのサイトで、大島クリニック院長へのインタビューではこのような記載が。
培養士が一人前になるまでには、1年から2年くらいの期間が必要です。どのスタッフも、ある一定レベルには必ず到達しますが、仕事への情熱や勉強量、患者さんの卵子や精子をお預かりしているという姿勢の強さなどにより、力量に差がついていきます。
採卵した卵を無事に受精させ、培養し、患者さんの子宮に移植するためには培養士の力が欠かせません。
ベネッセ「WOMAN’S PARK」より引用
でも、医師から指定してもらわない限り、誰がいい培養士かなんてわかるわけないですよね?
ネットにもそんな情報あるわけありません。
胚培養士の腕問題については、次回さらに掘り下げて書きます。
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